ゴールデンウィークに行きたい初心者向け登山・トレランスポット10選
SevenSummits 29 Apr 2025

ゴールデンウィークに行きたい初心者向け登山・トレランスポット10選

を始めるのに絶好のタイミングです。春の新緑や花々が美しく、気候も穏やかで初心者でも山を楽しみやすい季節と言えます。せっかくの連休、安全第一で初心者向けの山登り・トレランに挑戦してみませんか?本記事では、GWにおすすめの初心者向け登山・トレランスポットを10ヶ所ご紹介します。どれも気軽に行けて景色も素晴らしいスポットばかりです。


日本の山岳風景は春になると爽やかな緑に包まれ、初心者でも思わず歩みを進めたくなる魅力があります。ゴールデンウィークならではの澄んだ空気と新緑のコントラストの中、ハイキングやトレランでリフレッシュできるでしょう。ただし山へ出かける際は、安全のための準備が何より大切です。以下のポイントを押さえて、安心して山を楽しみましょう。

基本装備を準備: 登山靴(トレランシューズ)やリュック、雨具、防寒着は忘れずに。天気は山で変わりやすいのでレインウェアは必携です。

無理のない計画: コースタイムに余裕を持ち、体力に自信がない場合は短めのコースやロープウェイ等を活用しましょう。初心者向けコースでも油断せず、途中で疲れたら引き返す勇気も大切です。

水分・行動食の携行: ハイキングやトレラン中は想像以上に汗をかきます。十分な水やスポーツドリンク、エネルギーバーなどを持参し、こまめに休憩を取って補給しましょう。

安全第一: 山道では転倒防止のためゆっくり足を運び、トレランの場合もスピードを控えめにして周囲のハイカーに注意します。登山届の提出や家族への行き先連絡を行い、万一に備えることも信頼感につながります。


それでは、初心者でも安心して楽しめるゴールデンウィークの登山・トレランスポット10選を見ていきましょう!


1. 高尾山(東京都)


東京都心から電車で約1時間とアクセス抜群の高尾山は、年間登山者数が世界一とも言われる人気の山です。標高599mと低山ながら、山頂からは富士山を望むこともでき、初心者にとって達成感のある山頂ビューが魅力です。整備された登山コースが複数あり、一番緩やかな1号路は道幅が広く歩きやすい舗装路混じりのコースで、途中にはお茶屋さんや神社(薬王院)もあります。ケーブルカーやリフトを使えば山頂近くまで一気に上がれるため、体力に不安がある方や小さなお子様連れでも安心してハイキングを楽しめます。初心者向け登山コースとはいえ、歩きやすい靴や動きやすい服装で挑み、下山時まで気を抜かないようにしましょう。GW期間中は混雑しますので、朝早めのスタートがおすすめです。


2. 筑波山(茨城県)


関東平野の東にぽつんと双耳峰をそびえさせる筑波山(標高877m)は、「西の富士、東の筑波」と称される名山です。女体山・男体山という二つの峰があり、登山コースも複数ありますが、初心者には比較的歩きやすいコース+ケーブルカーやロープウェイの組み合わせが人気です。山頂付近までケーブルカーで上がり、そこから山頂を往復するプチ登山なら、小さなお子さんや初心者でも無理なく絶景を味わえます。登山初心者には所要2時間程度で女体山頂を往復できる御幸ヶ原コースがおすすめで、山頂では関東平野を一望しながら達成感を味わえます。岩場の箇所も一部ありますが、しっかりと手すりや鎖も整備されているので安心です。ただし足元は滑りやすい箇所もあるため、トレッキングシューズで安全に歩きましょう。


3. 御岳山(東京都)


東京西部の奥多摩エリアに位置する御岳山(標高929m)は、ケーブルカーで気軽に行ける山岳信仰の山です。山頂エリアには武蔵御嶽神社が鎮座し、歴史と自然が調和した雰囲気を楽しめます。山頂駅から神社までは舗装された参道が続き、初心者でも迷わず登れるうえ、途中には宿坊や茶屋もあり休憩しながら上れます。神社まで訪れたら、余力があればぜひ「ロックガーデン」と呼ばれる渓流沿いの散策コースにも足を伸ばしてみてください。苔むした岩と清流が美しい森の中の小径で、運動靴でも行ける手軽さながら幻想的な渓谷美を堪能できます。ただしトレラン初心者で走る場合は、石や木の根が露出した場所もあるのでスピードを控え、安全に配慮してください。御岳山全体が初心者に優しい山ですが、奥多摩の山天気は変わりやすいので、雨具と防寒着は忘れずに持参しましょう。


4. 鎌倉アルプス(神奈川県)


海と歴史の街・鎌倉にも、初心者にぴったりのハイキングコースがあります。それが通称鎌倉アルプスと呼ばれる天園ハイキングコースです。市街地からすぐ近くにありながら、コースに一歩踏み入れると樹林に囲まれた尾根道が続き、小さなアップダウンを繰り返しながら気軽な山歩きを楽しめます。標高は最高でも200m前後ですが、見晴台からは相模湾や鎌倉市街を一望でき、ちょっとした登山気分を味わえるのが魅力です。コース途中には瑞泉寺や鎌倉宮など史跡も点在し、ハイキングと観光を一度に楽しめるのも嬉しいポイントでしょう。道標も整備され迷いにくいコースですが、雨の翌日などは土がぬかるんで滑りやすい箇所もあります。トレイルランニングの入門コースとして走る人もいますが、初心者の方はまずハイキングとして景色と雰囲気を満喫し、余裕があれば軽くジョギング程度に試してみると安心です。下山後は鎌倉のカフェで休憩するなど、一日ゆったり過ごせます。


5. 金時山(神奈川県)


箱根外輪山の一角にある金時山(標高1,212m)は、童話「金太郎」ゆかりの山としても知られ、初心者に人気の山です。麓から山頂までおよそ2時間程度で登れる比較的短いコースながら、登り応えのある坂道と山頂の大パノラマが待っており、初めての本格登山にも適しています。山頂からは天気が良ければ目前に富士山が雄大な姿を見せ、達成感とともに最高のご褒美を味わえるでしょう。コース上には大きな岩がゴロゴロした箇所もありますが、登山道は明瞭で要所に案内標識もありますので初心者でも迷う心配は少ないです。人気の山だけにGW中は登山者が多くなりますが、人が多い分困ったとき声を掛け合える安心感もあります。ストック(トレッキングポール)を持参すると下りの膝負担を軽減でき、安全面でもおすすめです。下山後は近隣の温泉に立ち寄り、疲れを癒す楽しみも味わえます。


6. 奥多摩むかし道(東京都)


東京都奥多摩町のJR奥多摩駅から奥多摩湖(小河内湖)まで続く全長9kmほどの旧街道が奥多摩むかし道です。登山というより長距離ハイキングコースですが、舗装路と山道が混在するゆるやかな道のりは初心者のトレッキングやトレラン練習に最適です。標高差も少なく、渓谷沿いの涼やかな空気と森林浴を楽しみながら歩けます。途中には吊り橋「城山橋」や石仏のある峠道、昔の集落跡など見所も点在し、飽きずに進めるでしょう。コース終盤にはエメラルドグリーンの奥多摩湖が姿を現し、ゴール地点のダムサイトでは達成感と美景が待っています。


初夏の奥多摩湖周辺は新緑がまぶしく、水面の碧さとのコントラストがとても綺麗です。道幅が広めの箇所も多く、初心者同士で並んで歩きながら景色を楽しむことができます。ただし全行程で3時間以上はかかるため、歩き慣れていない方は途中で引き返すことも視野に入れて無理のない範囲で楽しみましょう。山道部分では転倒に注意し、トレランをする場合も狭い道では歩行者を優先して安全に走るよう心がけます。


7. 尾瀬(群馬県など)


日本有数の高原湿地である尾瀬は、初心者でも雄大な景色を楽しめるトレッキングスポットです。尾瀬国立公園内に広がる尾瀬ヶ原は標高約1,400mの湿原で、木道が張り巡らされており迷わず歩けます。例年、ゴールデンウィーク前後は残雪期となりますが、雪解けとともに水芭蕉(ミズバショウ)の白い花が咲き始め、新緑とのコントラストが絶景です。広大な湿原を木道で縫うように歩くハイキングは平坦で歩きやすく、登山というより長距離散策に近い感覚で初心者でも挑戦しやすいでしょう。尾瀬に入る一般的なルートは群馬県側の鳩待峠からで、峠まではバスを利用し、あとはゆるやかに下って尾瀬ヶ原に入ります。往復でも日帰り可能ですが、初心者は体力に合わせて無理せず往路の景色を楽しめるところまで歩き、余裕を持って折り返すのがおすすめです。


尾瀬は山小屋や休憩所も整備されていますが、GW時点では雪が残って滑りやすい場所もあるため、滑り止め付きの登山靴や防水のトレッキングシューズで臨みましょう。また天候急変に備えて十分な防寒具と雨具を持参し、早め早めの行動を心がければ安全に大自然を満喫できます。雄大な景色に加え、春の訪れを告げる植物との出会いも多い尾瀬は、初心者にぜひ体験してほしい日本屈指のトレッキングコースです。


8. 熊野古道(和歌山県)


世界遺産にも登録されている熊野古道は、初心者でも挑戦しやすい古の参詣道(トレッキングコース)です。和歌山県を中心に延びる熊野古道にはいくつかのルートがありますが、最も人気の中辺路(なかへち)ルートは比較的整備されており、歴史を感じながら歩けるのが魅力です。全て踏破しようとすると数日に及ぶ行程ですが、ゴールデンウィークの旅程に合わせて初心者向けに一部区間だけ体験するのも良いでしょう。たとえば発心門王子から熊野本宮大社へ至る区間(約7km)は緩やかな下り基調で、3時間程度のハイキングで熊野古道の雰囲気を味わえます。石畳の道や杉木立の中を進み、要所にはベンチや案内板もあるため道迷いの心配も少なく安心です。


熊野古道は山岳ハイキングというより歴史探訪の色合いが強いですが、山道を長く歩く点では登山と共通しています。しっかり歩ける靴と雨具、地図を用意し、できればガイドブックや現地ガイドの話を参考にしながら歩くと、初心者でも道中の由来や見所を理解しながら安全に進めます。古道沿いにはお茶屋跡や峠の祠など休憩ポイントが点在し、疲れたらこまめに休みつつマイペースで歩きましょう。ゴールの熊野本宮大社に無事たどり着いたときの達成感は格別で、歴史ロマンと自然の癒しを同時に味わえる貴重な体験になるはずです。


9. 宮島・弥山(広島県)


日本三景の一つ、安芸の宮島(厳島)の弥山(みせん)(標高535m)は、観光と登山を両立できる初心者向けスポットです。宮島桟橋からロープウェイを乗り継いで弥山の中腹(獅子岩駅)まで上がれば、残りは山頂まで約30分ほどのハイキングで絶景展望台に到達できます。瀬戸内海に浮かぶ多島美を眼下に眺めながら歩く山道はよく整備されており、要所に案内表示もあって迷う心配はありません。山頂付近には弘法大師ゆかりの霊火堂や弥山本堂といった史跡もあり、信仰の山としての趣を感じられます。足元は石段や岩の多い登りになりますが、高所が苦手な方以外は危険箇所もなく、幼児連れでも手をつなぎながら登れる穏やかな道です。


もちろんロープウェイを使わず麓から登山道(紅葉谷コース等)を歩くこともできますが、往復で4時間以上かかるため、初心者には片道だけ歩くコース取りがおすすめです。下りはロープウェイに乗れば膝への負担も減らせます。宮島には鹿も生息しているため、飲食物を持っているときは鹿に取られないよう注意しましょう。観光地だけに人も多く道も賑やかですが、その分初心者でも安心感があります。しっかり歩ける靴さえ履いていれば特別な装備がなくても楽しめる山ですので、旅行ついでのトレッキングとしてGWに訪れてみてはいかがでしょうか。


10. 鋸山(千葉県)


都心から気軽に行けて景観がユニークな鋸山(のこぎりやま)(標高329m)は、房総半島にある初心者向けの低山です。その名の通りノコギリの刃のようなギザギザした山容が特徴で、江戸時代から明治にかけて石切場だった歴史を持ちます。登山ルートはいくつかありますが、一番人気の関東ふれあいの道ルートはJR浜金谷駅からスタートし、緩やかな山道と階段を登って山頂を目指すコースです。道中には鋸山日本寺の大仏や百尺観音といった壮大な石仏群があり、観光的な見どころが満載です。山頂直下の展望台「地獄のぞき」はスリル満点の絶景スポットで、東京湾を見渡す開放感が味わえます。


登山に不慣れな方は麓からロープウェイで山頂付近まで上がり、そこから散策を始めることもできます。全て歩いても片道1時間程度と短く、登山というよりハイキング感覚で登れるのが初心者には嬉しいポイントです。ただし階段の上り下りが多いので、足元はスニーカーよりクッション性と滑りにくさのあるシューズが望ましいでしょう。山頂エリアは崖沿いの箇所もありますが柵が設置されており、安全に景色を楽しめます。家族連れや普段あまり運動しない方でも達成感を得られる手軽な山ですので、GWのレジャーに選んでみてはいかがでしょうか。


まとめ


以上、ゴールデンウィークに行きたい初心者向けの登山・トレランスポット10選をご紹介しました。どのスポットも初心者が安心して挑戦できる反面、自然が相手であることに変わりはありません。初心者向けとはいえ油断は禁物で、事前準備と安全対策を万全にすることで、より一層楽しい山歩きの思い出が作れるでしょう。幸い紹介したコースの多くは道標や施設が整備されており、GW中は他の登山者も多い時期です。困ったときはお互いに助け合える環境ですので、マナーを守りつつ思い切り山の空気を味わってください。


新緑と爽やかな風が待つ山の世界は、きっとあなたをリフレッシュさせてくれるはずです。今年のゴールデンウィークは、安全第一で登山やトレランに挑戦し、大自然の魅力を存分に堪能しましょう。準備を整えて臨めば、初心者でもきっと素晴らしい山旅のスタートを切ることができます。ぜひ自分のペースで無理なく、一歩一歩山を楽しんできてくださいね。

これは単なる警告です